司法試験合格体験記

平成28年度 司法試験合格者 坂田優(既修者コース修了)

琉球大学法科大学院への入学を考えている皆様

こんにちは。琉球大学法科大学院10期既修者コースの坂田優と申します。

私は、新潟県出身で、新潟県の高校を卒業後、琉球大学法文学部(法学専攻)に進学しました。そして、学部時代に琉球大学法科大学院の先生方の講義を受け、非常に熱心で素晴らしい先生方がいることを知ったので、迷わず、琉球大学法科大学院への進学を決めました。

その後、平成27年3月にロースクールを修了し、この度2回目の受験で司法試験に合格することができました。法科大学院を修了し、そして司法試験に合格して、改めて琉球大学法科大学院に進学して、本当に良かったと思っております。以下では、既修者コースの立場からの観点も交えつつ、その理由をお話ししたいと思います。

まず、先生方が非常に熱心であり、授業内外で親身になって学修相談に応じてくれるということがあります。また、学生も少人数であることから、多くの授業が双方向のゼミのような形式のものであり、能動的に授業に臨む姿勢を身に付けやすく、自分自身の心の持ち様や努力次第でより楽しくより多くのものを吸収できる環境だと思います。

授業の内容も自分の頭でしっかり考えて理解し、時には既存の理解を疑って批判的に検討してみる等、法律実務家としての思考を学べるように創意工夫がなされており、入学まで予備校中心で暗記に偏っていた私にとっては目から鱗が落ちるようなものばかりでした。また、既修者コースの場合、1年次科目を基本的に受けないことになりますが、先生方は、1年次の講義資料を配布してくださったり、場合によっては聴講させていただいたりととても丁寧なサポートがあったため、1年次科目を受けていないことによる不安は感じませんでした。

次に、沖縄弁護士会による学修サポートがとても充実しています。日頃の授業においてAA(アカデミック・アドバイザー)として、授業の前後を通じて学習相談に乗っていただいたり、学生の要望に応じたオーダーメイドゼミを実施していただいたりしました。そして、毎年2月頃からは司法試験を見据えた沖縄弁護士会答練を実施していただき、直前期に自分の実力を測ることや改善点を見つけることができました。とりわけ、沖縄弁護士会答練は、司法試験に合格したばかりの先生方が担当して下さるため、合格したときの試験への臨み方等とても新鮮な成功体験をお聞きできるため、非常に良い刺激となりました。

さらに、沖縄の地元企業によるサポート制度もとても充実しております。私は、琉球銀行のリーガル・サポート制度に応募し、採用していただき、2年間お世話になりました。リーガル・サポート制度とは、法科大学院修了後4月から琉球銀行の嘱託職員となり、司法試験までは自宅勤務という形で勉強に専念させていただき、司法試験受験後は、本店の複数の部署にて勤務をさせていただいて、社会経験を積みながら企業法務・銀行法務を学ばせていただくという制度です。経済的な面で大きな支援をしていただき、勉強に専念できたことはもちろん、それだけでなく、社会人経験のない私にとっては、銀行本店にて法科大学院で学んできたことを生かせる形で勤務させていただいたことは、とても貴重な経験となりました。

このように、琉球大学法科大学院には、本当に多くのサポートがありますので、県内生・県外生問わず、司法試験合格を本気で考えている学生には自信を持ってお勧めできると思っております。私が去年不合格から今年合格に至るまで努力を続けることができたのも琉球大学法科大学院特有の多くの方々のサポートがあったことが一番大きいと感じています。

長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

司法試験合格を目指す皆様の進路選択の参考になれば幸いです。

平成28年度 司法試験合格者 上原光理(未修者コース修了)

琉球大学法科大学院への入学を検討している皆様、司法試験合格を目指している皆様、こんにちは。琉球大学法科大学院10期未修者コースの上原光理と申します。

私は沖縄県内の高校を卒業後、千葉大学法経学部法学科に進学しました。大学卒業後は、沖縄県内の某市役所に就職しました。しかし、仕事中で生じた法的問題について、大学で法律を専攻していたにもかかわらず、自信を持って意見することができませんでした。そこで、もう1度しっかりと法律を学びたいと思い、琉球大学法科大学院へ進学することにしました。そして、今回1回目の受験で、司法試験に合格することができました。今回合格できたのは、琉球大学法科大学院の恵まれた環境の中で学習することができたおかげだと思います。以下では、私が琉球大学法科大学院に進学して良かったと思う点をご紹介したいと思います。

第1に、必ず条文に基づいて考えるという法律家としての思考方法を学ぶことができた点です。私は、大学時代に法律を専攻していましたが、法律の勉強方法がいまいち分からず、条文に基づいて考えることなく、漫然と判例の判旨を暗記するという勉強方法を取っていました。

しかし、琉球大学法科大学院では、入学当初から判例の事案が「どの条文のどの要件の問題なのか」ということを意識させられました。それにより、必ず条文に基づいて考えるという法律家としての思考方法を身につけることができました。

司法試験の採点実感等をみても、このような姿勢が求められていますし、試験本番でもこの姿勢を貫いたことで1回目の受験で合格することができたと感じております。

第2に、1学年の人数が10人程度の少人数の大学院であるため、先生との距離が近く、また、同期の繋がりも強い点です。

先生方は、授業中はもちろんのこと、授業時間外であっても快く質問に答えてくれます。また、半期に一度、指導教員との面談があり、そこで勉強方法の相談をすることで自分の勉強方法が間違っていないかを確認することができました。

同期とは、授業後にざっくばらんに議論をすることで疑問点を解消でき、答案の共有化を行うことで答案の書き方等を修正することができました。また、法科大学院の授業は厳しく単位を落とすこともありましたが、同期と励まし合うことで乗り越えることができました。

第3に、沖縄弁護士会のサポートが充実している点です。1年次から若手弁護士の方による答案添削を受けることで、自分の知識の不十分さを認識することができ、また、答案の書き方を1年次から意識することができました。

また、選択科目ガイダンスでは、科目ごとに実際に司法試験を受験した弁護士の方のお話を聞くことでき、選択科目を決定するのに大変役立ちました。さらに、選択科目(私は国際私法)の教材が少ない中で、実際に司法試験を受験した弁護士の方に、司法試験過去問のゼミを行ってもらうことにより安心して勉強することができました。

以上のような点から、私は琉球大学法科大学院に進学して良かったと思っております。

最後まで読んでくださりありがとうございました。私の体験談が、琉球大学法科大学院への入学を検討している皆様、司法試験合格を目指している皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

平成27年度 司法試験合格者 本田祥子(既修者コース修了)

琉球大学法科大学院の受験を考えている皆様

こんにちは。琉球大学法科大学院10期既修者コースの本田祥子と申します。

今回1回目の受験で,司法試験に合格することができました。私からは既修者コースからの司法試験受験というところに焦点をあててご報告したいと思います。

私は沖縄県内の高校を卒業後一橋大学の法学部に進学しました。しかしその当時は法曹の仕事に興味があったわけではなく,法学部を選んだのは単純に法律という社会的基盤について学んでみたい,という程度の興味からでした。

平成15年に大学を卒業し,出産し沖縄に戻ってきたころから,今後のキャリアとして法曹になることを本格的に志すようになりました。

子育てをしながらの進学には家族の協力が不可欠なので,必然的に家族のいる地元唯一のLSである琉球大学法科大学院を志望しました。また,同じ理由で自分に投資できる時間が限られているので,2年で修了できる既修者コースを志望しました。

入試に向けては,当時は過去問が1つしかない状況で対策が立て辛かったですが,他のLSの過去問を検討したり,司法試験論文試験対策の演習書に取り組むなどして,基本的な論文式試験の対策をして受験に臨みました。

入学直前は久々の学生生活に不安を感じるところもありましたが,それはまったく杞憂に過ぎませんでした。琉球大学法科大学院は少人数であるがゆえに各学年いずれも和気あいあいとしてとても楽しい学生生活をスタートすることができました。

また,授業はほとんどが少人数の双方向的なものとなっており,予習はしっかりしなければなりませんが,能動的に参加できるものでどれもとても楽しく感じられました。さらに,2年次からカリキュラムに組み込まれている民事訴訟実務の基礎などの実務科目は,勉強というよりは実務の疑似体験という感じで,LSに進学して本当によかったと感じさせられるものでした。

他にも,琉球大学法科大学院は先生と学生の距離が非常に近い点が良いところです。

各科目を指導してくださる先生方はとても熱心で,授業外でも質問や悩みに真摯に向き合ってくれます。また,実務家の先生は司法試験受験のよい成功事例を示してくれます。

既修者コースは1年次の授業の履修が免除されます。その分自習でカバーしなければならないところはありますが,先生方は必要な部分については1年時の授業のレジュメを配布してくださったり,場合によっては特別にサマリーの講義をしてくださったり,既修者コースに配慮してくれます。

実際私は,大学法学部を卒業していますが,法科大学院入学までには10年近くブランクがありましたが,それでも1年次のカリキュラムについては自習と先生方のピンポイントでのフォローによりカバーすることができましたので,その点は安心して既修者コースを選択してよいと思います。

琉球大学法科大学院では沖縄弁護士会の手厚いフォローを受けることができます。司法試験受験に向けて,長期休暇の期間に答練を実施していただいたり,個別のゼミの指導を依頼できる制度があります。担当してくださるのは,司法試験に合格してからそれほど時間の経っていない若手の先生方なので,活きのよい受験情報も提供してくださいます。また,そのような先生方の姿を通して司法試験合格後のキャリアをイメージすることもできます。

さらに,司法試験合格後には司法修習前の事務所研修をコーディネートしてくださるので,たくさんの弁護士の方の仕事ぶりを目にすることで,司法修習に向けてのモチベーションの向上にもなります。

また,私は修了後,琉球銀行でリーガル・サポートとして採用していただき,企業法務の業務を経験させていただきました。

このように,琉球大学法科大学院の先生方,沖縄弁護士会の弁護士の方々,地元企業方々などに支えられ,非常に暖かで心地の良い環境で安心して勉強することができたことが,合格につながったといえると思います。

長くなりましたが,皆様の進路選択の参考になれば幸いです。

平成27年度 司法試験合格者 下地聡子

琉球大法科大学院(以下、「琉大LS」といいます。)8期生の下地聡子と申します。出身大学は上智大学法学部です。平成26年3月に琉大LSを修了し、平成27年度司法試験に合格しました。

私が琉大LSに進学した理由は、地元沖縄の法律問題を身近に感じながら勉強したかったため、および、都会よりも自然豊かな沖縄のほうが自身の学習環境として適していると判断したためです。

正直に申し上げますと、入学前は、学習支援態勢という点で琉大LSに大きな期待はしていませんでした。少人数ゆえに教授との距離が近く、気軽に質問ができる点が良さそうだと、淡く予想していたにすぎませんでした。

しかしその予想はいい意味で大きく裏切られました。もちろん少人数ならではの利点もありますが、琉大LSの強みはそれだけではなかったのです。

まず、琉大LSの講義の充実度は、都心の大学の講義に比べても遜色ないと感じるものでした。予備校的講義を行っているという意味ではありません。よい実務家になるためのリーガルマインドを育てるという目標のもとに、創意工夫のこらされた講義が行われているのです。先生方の求めるものに応えようとすれば、おのずと司法試験合格の実力がつくカリキュラムになっています。正直授業についていくのは大変ではありましたが、苦労したぶん、受験後および合格後にも役立つ考え方を習得することができます。

次に、沖縄弁護士会の先生方からの手厚い支援があります。具体的には、若手弁護士が講義のアドバイザーとして配置されるAA制度、長期休みに開催される答案練習会、各学生のニーズに対応したゼミでの個別指導があげられます。これらの制度を利用することにより、司法試験の疑問を率直に聞くことができるので、対本試験における自己の短所を把握・改善するのに役立ちました。

さらに、琉大LS修了生に対する県内企業の支援があります。私は1回目の試験に不合格となった後、沖縄銀行さんのリーガル・アシスタントに採用させていただきました。2回目の受験までは勉強に専念するとともに、受験後は銀行法務に携わらせていただきました。沖縄銀行さんからの支援は、金銭的にも心理的にも大きな支えとなりました。リーガル・アシスタント制度のことを大学時代の友人に告げると、地方ロースクール特有の強みとして羨ましがられることもありました。

以上のように、琉大LSでは、教員の先生方のみならず、地元弁護士会、経済界など、県内の諸機関が一丸となって学生を支援する態勢が整っています。修了後に他校出身者と話した際に、このような態勢が全国の法科大学院に普遍的なものではなく琉大LSの特徴であると知り驚きました。琉大LSには、他校にはない独自の強みがあり、それが合格率にも如実に反映されています。学部時代の成績が芳しくなく、入学当初の成績も中の下だった私が本試験に合格できた理由は、琉大LSの諸制度をフルに活用した点にあります。

私の体験が司法試験合格を目指す皆様のご参考になれば幸いです。

平成27年度 司法試験合格者 池宮秀一

皆様、こんにちは。琉球大学法科大学院9期生の池宮秀一と申します。私は、生まれも育ちも沖縄で、出身大学は琉球大学法文学部(法学専攻)です。平成27年3月に未修者コースを修了した後、1回目の受験で司法試験に合格することができました。今回の合格は、琉大ローの恵まれた環境を享受できたことによる部分が大きかったと思います。その恵まれた環境というのは、以下の通りです。

まず、琉大ローは一学年10人前後と小規模なロースクールです。小規模ですが、助け合いにより、お互いを高めあえるような信頼できる同期に恵まれました。先生方も、一人ひとりの学修相談に親身に応じ、提出した課題の一通一通に丁寧なコメントを付して返却してくれるなど、勉強の道しるべを示して下さる学生思いの教育熱心な方が多いです。

また、法科大学院生専用の自習室は24時間いつでも開いており、自分のリズムにあわせていくらでも勉強に専念できる環境が整っていました。大学の敷地内には寮も設置されており、私は3年間寮に入って生活したことから、通学時間を可能な限り短くすることができ、勉強に充てる時間を増やすことができました。

そして、授業料免除といった経済支援の制度が大変充実していました。ロースクール時代は、日々のお金のやりくりに苦心しましたが、この免除制度により、精神的にも楽になり、安心して勉強に励むことができました。さらに、修了後の4月からは、琉球銀行のリーガルサポート制度を利用させていただき、司法試験本番までは勤務なしで勉強に集中しながら、試験終了後からは実際に勤務して銀行実務を経験させて頂きながら、試験や生活に必要な費用をまかなうことができました。

司法試験は、長丁場で過酷な試験です(もう二度と受けたくありません)。しかし、試験に合格するために求められていることは、おそらくそれほど難しいことではないのだろう、というのが今の実感です。「努力×適切なやり方」により、一回で合格することは十分可能だと思います。

私自身、ロースクールへの進学を決意したのは大学3年の3月という比較的遅い時期であり、ロー入学時において、さほど法律の勉強が進んでいたわけではありません。また、予備校を利用したことも、模試を受けた時の2~3回のみです。そんな私でも合格できたのは、上述した環境のもとで、おそらく方向性を見誤らずに(見誤ることも多々あったけれども、修正しつつ)3年間継続して勉強することができたからであると思います。

琉大ローには、適切なやり方ないし方向性を示すヒントがたくさん散らばっています。これは、自分一人だけでは決して得ることのできないものです。ぜひ、進学を検討してみて下さい。悩み、自信を失い、自分がいやになることもあるかと思います。それでも、ここで過ごした3年間はとてもよかったと言える、そんな場所です。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。皆様の進路選択等の一助となれば幸いです。

平成26年度 司法試験合格者 宮城健吾

琉球大学法科大学院への入学を検討している皆様、司法試験合格を目指している皆様、こんにちは。

私は、琉球大学法科大学院6期生(未修者コース)の宮城健吾と申します。私は、3回目の司法試験受験での合格でした。大学は琉球大学法文学部総合社会システム学科法学専攻です。

以下では、私が、琉球大学法科大学院を選択してよかった点を3つご紹介させて頂きます。

第1に、琉球大学法科大学院の先生方の手厚いサポートがある点です。琉球大学法科大学院は、1学年の人数が20人程度の少人数の大学院であるため、先生方は学生ひとりひとりの顔と名前を覚えてくださっています。そのため、講義外での質問や勉強方法の相談にも応じてくださいますし、私はゼミを組んで勉強を見て頂いたこともあります。また、卒業後も在学中と同じように相談等に応じてくださいます。

司法試験に合格するためには、合格に必要な正しい勉強をする必要があると思いますが、一人又は学生だけでの勉強では誤った方向の勉強をしてしまいがちです。先生方からの手厚い指導を受けることができ、司法試験合格に必要な正しい方向での勉強に取り組める環境にあることは司法試験を受験する上での大きなメリットではないかと私は考えます。

私は、平成24年度、25年度の司法試験の成績はいずれも4000番台でしたが、本年度の司法試験は700番台で無事合格することができました。これは本年度の受験対策として苦手科目の勉強を先生に見て頂き、その中で、自分の答案の改善すべき点、合格に必要な勉強の方向性が見えたためではないかと思っています。

第2に、沖縄弁護士会によるサポートがあることです。沖縄弁護士会は、知識・理解面を深めるための講義『サマースクール(1年次向けの基本的なものから2年次向けの応用的なものまであります)』、答案添削や問題分析を行う『答案練習会』、ゼミでの指導を行う『オーダーメイドゼミ』といった様々な学習支援を行ってくださっています。いずれも沖縄弁護士会の若手弁護士の先生が派遣され講義等を行います。若手弁護士の先生方ですので、自らも現行の司法試験の受験を経験しており、先生方が行ってきた受験対策等のお話も伺うことができ、講義、解説、添削以外の面でも受験対策として参考になります。

第3に、地元企業からの手厚いサポートがある点です。私は、沖縄銀行様が提供して下さっている『リーガルアシスタント制度』を利用させて頂き、経済的支援を受けてまいりました。リーガルアシスタント制度は、琉球大学法科大学院の修了生を対象とした制度です。リーガルアシスタント制度の現行の運用は、合格発表後の11月から1年間、嘱託職員として採用し、翌年度の司法試験受験の5月末頃までは在宅勤務という形式を採り、賃金を頂きながら勉強に集中できる環境を提供して下さっています。受験後は沖縄銀行本店に出勤し、銀行内での法務相談等を通して企業法務について学ぶことができ、また、法務相談以外の銀行業務のお話を伺える機会もあり新たな発見が多くあります。

私の他にもこのリーガルアシスタント制度を利用して合格した方は多く、現在リーガルアシスタント制度を利用した15名のうち10名が司法試験に合格することができました。この高い合格率は、経済的な面での心配がなく勉強に集中できる環境にあることが司法試験を受験する上での大きなアドバンテージになっていることを現しているものだと思います。

このような地元企業からの厚いサポートがある点も琉球大学法科大学院を選択して良かったと思う点です。

以上の点から私は琉球大学法科大学院を選んで良かったと考えています。紙幅の関係で記載することが出来ませんでしたが、琉大独自のカリキュラムや在籍する先生方の顔ぶれ等、上記以外にも琉球大学法科大学院の素晴らしい点は沢山あります。このホームページをご覧になり、球大学法科大学院へのご入学を検討されている皆様、是非、そのような点にもお目通し下さい。

長くなりましたが、以上が、私の合格体験記です。私の体験記が司法試験合格を目指す皆様のお役に立てれば幸いです。

平成26年度 司法試験合格者 大城真依子

琉球大学法科大学院を受験する皆さん,司法試験合格を目指す皆さん こんにちは。

琉球大学法科大学院(未修者コース)7期生の大城真依子と申します。 私は,平成26年度の司法試験に2回目の挑戦で合格することができました。 私は,生まれも育ちも沖縄で,大学では法律(ゼミは憲法)を専攻していました。

法律専攻とはいっても,大学時代には民法の体系もまともに分からないような学生でした。そのため法科大学院に入学してから最初のうちは,授業についていくことに必死で,レポートやテストの成績も散々なものでした。こんな私が2回目の挑戦で合格することができたのは,琉球大学法科大学院のおかげだと思います。その理由は,以下の点にあります。

第一に,琉球大学法科大学院には,勉強に集中できる制度が豊富にあります。 司法試験に合格するためには,多くの時間を勉強に充てる必要があります。琉球大学法科大学院の自習室は,とても静かな環境で勉強することができるうえ,24時間空いており,好きなときに好きなだけ勉強することができます。また,琉球大学には敷地内に学生寮があるので安心して勉強に集中することができます。私も,法科大学院での3年間は学生寮に入寮させていただき,そのおかげで時間の無駄なく自習室で勉強することができました。

第二に,琉球大学法科大学院の先生方や沖縄弁護士会のサポートが充実しています。 琉球大学法科大学院は,学生が少人数であるのに比して教員の数が多いため,教員からのきめ細やかな指導を受けることができます。また,実務家教員が多い点も重要です。司法試験は実務家になる資格を試される試験ですから,法律家としての感覚を身に付けることが必要だと思います。私は,琉球大学で,尊敬できる身近な実務家教員から指導を受けられることができ,そのことによって目指すべき目標を意識し,リーガルマインドを身に付けることができたと思います。 さらに,沖縄弁護士会主催のサマースクールや答案練習会は,基本的知識の確認や、時間内に答案を書く練習に最適でした。

そして,第三に琉球大学法科大学院修了生を対象とした沖縄銀行のリーガルアシスタント制度があります。 リーガルアシスタント制度とは,経済的に困窮している修了生を選抜して,沖縄銀行が金銭的に援助してくださる制度です。私は,1回目の司法試験に落ちたあと同制度を利用することができ,2回目の試験まで金銭的にサポートしていただきました(私の場合は他に2名いました。)。司法試験を受験するには,書籍費だけでなく受験料,受験会場への渡航費用など多くの費用がかかるため,同制度には本当に助けられました。

このように,琉球大学には他大学に負けない素晴らしい点が沢山あります。 このホームページをご覧になっているのは,司法試験を目指し,法科大学院への進学を検討している方が多いと思います。私の体験記が少しでもお役に立てれば幸いです。 長くなりましたが,読んでいただいてありがとうございました。

平成25年度 司法試験合格者 平良夏紀

こんにちは。7期生の平良夏紀と申します。私は,平成25年度の司法試験に1回目の挑戦で合格することができました。
今振り返ると,琉大ロースクールで学んだことは,私にとってベストな選択であったと思います。
その理由は,主に以下の二つです。

一つ目は,あらゆる面で手厚いサポートを受けることができたことです。
まず,鎌倉フェローシップという奨学金制度を利用させていただきました。修習が貸与制になったり,弁護士の就職難が拡大していたりと,将来の経済的な見通しが立たない中,返済の必要のない奨学金をいただけたことで,安心して学生生活を送ることができました。そればかりではなく,企業の創業者である鎌倉さんから,お手紙のやりとりを通して様々なことを学び,時には励ましていただいたこともありましたし,同じく奨学生であった優秀な先輩方と交流することができたのも,鎌倉フェローシップのお蔭です。
また,教員の先生方には,授業外でも細かなケアをしていただきました。いつでも,どんな些細な質問にも答えてくださるのはもちろん,勉強に悩んでいるときに,すぐに見抜いて声を掛けてくださることもありました。そのお蔭で,勉強の方向を間違えないで済みましたし,心の支えにもなりました。
さらに,沖縄弁護士会が提供してくださる講座等は,全面的に活用させていただきました。答案の書き方を基礎から教えてくださるサマースクール,実践的な答案練習会,オーダーメイドで対応してくださるゼミ等,自分の段階に合わせて,司法試験合格に必要な力を確実に養うことができたと思います。これらは,様々な先生が担当してくださるので,人によって合格する勉強方法が異なるということを実感し,いろいろな方法を試しながら自分なりの勉強方法を確立することができました。
その他にも,信頼し合える同期の存在や,快適な自習室とパソコンを24時間活用できる環境も大きかったと思います。

二つ目は,司法試験に合格した後のことを考えることのできる環境であったことです。
ロースクール入学当初は,「弁護士になりたい」という漠然とした思いしかありませんでした。しかし,ロースクール生活での様々な人との出会いにより,「どんな弁護士になりたいか」ということを具体的に考えるようになりました。
その出会いとは,たとえば,選択科目を教えてくださった先生方です。琉大ロースクールでは,各分野の第一線で活躍されている実務家の先生や,著名な研究者の先生が選択科目を担当してくださいます。また,授業以外でも,教員の先生方のネットワークにより,東京で最先端の事例を扱っている先生方のお話を聞く機会も多くありました。
そして,自分のやりたいことが見えてきた段階では,担任の先生をはじめ,周りの先生方が全面的にバックアップしてくださいました。琉大のような地方のロースクールでは,就職活動において圧倒的に不利と思われるかもしれませんが,そんなことはないと思います。インターネットや人のネットワークを使えばいくらでも情報は手に入りますし,やりたいことが明確であれば,教員の先生方も力を貸してくださるはずです。

以上のような点から,私は琉大ロースクールで学んでよかったと思っています。
私の体験談が,司法試験合格を目指す皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。司法試験の合格だけを目的とするのではなく,その先の自分の姿を描きつつ,種々のサポート体制を十分に活用して,充実した学生生活を送ってください。

平成25年度 司法試験合格者 仲宗根南子

私は、生まれも育ちも沖縄だったため慣れ親しんだ沖縄で勉強する方が良いと思ったことに加え、英語が得意で、琉球大学法科大学院(以下「琉大LS」といいます)の入試において英語を得意とする者を特別選抜として受け入れる制度があったことから、迷わず琉大LSを選びました。

私は、入学時には、法律の知識を全くといっていいほど有していなかったので、基本書を読むことが苦痛で、授業についていくことも困難でした。
しかし、先の司法試験合格体験記で多くの方が記しているように、琉大LSは本当に学生同士の距離が近く、何でも相談できる環境にあったことから、少しずつ法律の勉強に慣れていくことができました。まず、同期生の仲間から法律の勉強の仕方という基礎の基礎を教わりました。また、自分で理解することができなかったところを気軽に質問して、議論することもよくありました。このような感じで、力になってくれる仲間がいたからこそ、一人で行き詰まることもなく頑張れたと思います。さらに、同期生同士の距離が近いのはもちろんですが、先輩後輩とも距離が近かったことから、頼りにできる仲間が大勢できました。
先生方は、法律の基礎知識やリーガルマインドという法曹になるために必要不可欠な要素を丁寧に教えて下さいました。そのおかげで、法律の基礎体力が身についたと思っています。一方で、法科大学院生の目標である司法試験合格を見据えた指導をする等、学生の要望にも親身に対応してくださいました。

また、琉大LSは英語を得意とする方に特にお勧めです。クリニックという実際に法律相談を受ける授業で、英語しか話すことのできないアメリカ人の方が相談に来たことがあります。英語で対応している時に、英語が法律と関係して役に立つということを実感して感動したのを覚えています。このような経験ができるのは、沖縄が、多くの外国人が生活しているという特殊な地域であるからこそだと思います。その他、琉大LSは2週間のハワイロースクール研修も実施しており、そこでも法律と関係した英語を使う機会が用意されています。

私は、3回目で合格することができたのですが、次のような卒業後の琉大LS関係の多くのサポートのおかげだったと深く感じています。
まず、授業を聴講することができるのですが、現役生と同じ授業を受けることで、刺激を受けることができました。
次に、個人的に先生にお願いして自主ゼミの指導もしていただきました。ゼミでは、答案を見ていただいた上で、明確で容赦ないコメントをしてくださるのでとても勉強になりました。
そして、在学中から学生同士の結束が強かったことから、先に合格した人が、これから合格を目指す人にゼミをしてくれるなど、先輩が親身に後輩の面倒をみるという人情味あふれる伝統もあります。
また、沖縄弁護士会の弁護士答練も受けさせていただきました。司法試験は、論文試験が難しいといわれていますが、弁護士答練において定期的に論文を書く練習ができて、とてもありがたい制度でした。
そして、沖縄銀行さんのリーガル・アシスタント制度という、現役で合格できなかった琉大LSの卒業生の経済的な不安を軽減するために、1年間資金的な援助をしてくれる素晴らしい制度もあります。わたしもこの制度を利用させていただきました。司法試験の受験勉強は、基本書代・答案練習代等何かと出費が多いですが、この沖縄銀行さんの支援制度のおかげで、経済的な不安を抱えることなく受験勉強に打ち込むことができました。

また、司法試験に合格した後も,沖縄弁護士会の支援として、琉大LSの合格者が司法修習にいって困らないようにするための、修習前修習とよばれる法律事務所での実務研修も受けさせていただきました。司法修習前に実務を体験する貴重の機会を与えていただき、本当にありがたかったです。

このように、琉大LSは、在学中も、残念ながら1回目で合格できなかった場合でも、そして、合格してからも、本当に手厚いサポートを提供してくれる法科大学院であり、琉大LSに入って本当に良かったと心から思っています。

平成24年度 司法試験合格者 小西碧

琉球大学法科大学院は、本気で司法試験合格を目指す人に胸を張っておすすめできる大学院です。
私は、2度目の挑戦で司法試験に合格しました。大学では、国際協力や子育て支援の研究をしてきた他学部出身者です。それどころか、学部で履修した会社法では教授の話に面白みを感じず途中から授業に出なくなり、憲法では赤点ギリギリで単位を取るなど法律学とは程遠い生活を送っていました。
それにも関わらず、司法試験を目指そうと決めたからには、本気で学習できる環境を探さなければなりません。私は東京出身ですが、勉強に集中できる環境を考え、縁もゆかりもない沖縄に進学しました。(一度住んでみたい憧れの土地だったのも大きいですが…)
実際に進学して分かる琉球大学の特徴は、第1に少人数ですので生徒数に比して教員数が多く丁寧な指導環境にあること、第2に開校時は未修者コースのみでしたので、法律学初心者を念頭に基本から学べるカリキュラムが組まれている事、第3に学年問わず学生間の交流があること、第4に海や自然に囲まれた癒しの環境がある事です。
先生方は基本から丁寧に指導してくださり、分からない時には時間外や自主ゼミを通じて懇切丁寧に学生に付き合ってくださいます。また、演習科目では実務での経験を踏まえた話を交えて授業が展開していきました。実際に法律を使う事の面白さが伝わり、“実務家になりたい”との思いを新たに勉強に取り組むことができました。海外ロースクールへの研修など、志望動機を刺激する場面が多いのも特徴の一つといえます。他にも、少人数ですので教員は生徒の個性を把握していますから、個人に応じたアドバイスをしていただくこともあります。私は、基礎力が足りないとの指導を受け、基礎とは何なのかと今思えば滅茶苦茶な質問をした覚えがあります。呆れることなく説明してくれた先生には感謝してもしきれません。
1回目の受験に失敗した後は東京に戻って勉強をつづけました。その際、授業で使った問題やレジュメの見直しなど復習することから始めました。琉球大学で勉強した事で、合格するには十分だと実感しました。距離的には大学院から離れましたが、東京で仕事をしている先生や先輩からアドバイスや激励を受け、沖縄在住の先生にはメールを通じて質問や相談にのっていただきました。このように、学習面はもちろんのこと、精神的な支援があったからこそ合格できたと思います。
「勉強は、一人でするものだ。」その一面は間違いなく存在します。ですが、合格までを一人でやり抜くのは相当の覚悟が必要です。琉球大学は、生徒と教員の距離が近く、合格者も身近にいるため間違った方向進んでいる時には、アドバイスをもらうことで軌道修正ができます。なにより、先生や同級生が共に合格を目指している環境は、心がくじけそうになった時には強い力となりました。
このHPをご覧になっているのは、司法試験を目指し、法科大学院への進学を検討している方が多いと思います。充実した受験生活を送り、合格を目指す方には琉球大学法科大学院で是非、学びを深めてください。

平成24年度 司法試験合格者 松永浩一

「司法試験は、全体力で勝負が決まる。」これは、琉球大学法科大学院のある先生が、授業の際におっしゃっていた言葉です。
司法試験には、学力は勿論のことですが、試験期間が4日間にわたること、そのための準備期間も長期になることから、体力、精神力、バランス力、時間管理能力など様々な要素が必要となります。また、個々人によりそれぞれ備えている能力は異なり、経験も様々であることから、自分の有している力を客観的に見極めて足りない部分を補い、全体の総合力を底上げすることが必要になります。

私の場合は、法律未修者として入学したため、まずは法律家の思考方法や法律の文章がどのようなものか理解するという初歩の地点からのスタートとなりました。そのため、入学当初の頃は、自分が進んでいる方向が正しいものなのか分からないという五里霧中の状態が続きました。
もっとも、同期生の中には既に一定程度法律を学習している者がいて、積極的にゼミを組んでくれたことから、そこで共に学ぶ過程において、学習の方向性や法律の文章のあり方に関するアドバイス等をもらうことができました。入学当初に同期生から貰ったこれらのアドバイスは本当に貴重なもので、法律未修者であるが故、学習した物を蓄える引き出し自体がない状態だったときに、どのような引き出しを作るべきかという法律理解の根本的な枠組み作りに不可欠な視点を数多く提供してもらいました。
また、琉球大学法科大学院では、入学式後の懇親会で全教授が集まってくださるなど、先生方との距離がとても近く、個々の学生の学習の進捗状況に合わせた適切な助言を頂けたことも私にとって幸いでした。上記のように、当初は右も左も分からない状態で、授業を受けていても先生方の言葉が頭の中を単に通過していくように感じたものですが、実際にはそんなことはなく、自分ではただ通過して行っているように感じた言葉の数々も、実は頭の奥底へ静かに蓄積されていて、その後、勉強が進んだ頃に基本書を読んだり問題演習をしたりすると、先生方の言葉が蘇ってくるという経験が多々ありました。そのような時には、あの時のあの先生の言葉はこういう意味だったのかと思い至ると同時に、自分の勉強が正しい方向に向かっていることを実感することができました。法律の理解の核となる部分について、その後の学習の道筋を見据えた上で、法律未修者の頭にも残るような言葉を使って私たちに伝えてくださった先生方にはとても感謝しています。
このような過程を経て、次第に学習体制を確立することができるようになり、徐々に学習のリズムも掴むことができるようになりました。その後も、理解の難しい分野につき特別講義を開いてくださる先生方や、勉強会を開いてくださる合格者の卒業生などから、要所々々で肌理細やかなサポートを受けられ、実力を伸ばすことができました。このような体制は、琉球大学法科大学院の持つ、一学年の人数が少ないという特色が生み出すアットホームな雰囲気のなせる技であったと思います。
さらには、沖縄弁護士会のサポートも素晴らしいものでした。特に同弁護士会主催の答案練習会は非常に有意義なものでした。これは、近年の司法試験合格者が、司法試験レベルの問題を、自らの体験を踏まえて作成してくださるもので、良問を解くことで理解が深まることは勿論ですが、そればかりでなく、合格者の視点や試験中に考えたこと等を聞く貴重な場でもありました。学習の過程では誰もが不安になるときが来ると思いますが、このような場で聞いた体験談等がその後どれほど心の支えになったか分かりません。

このように、法律未修者として入学した私の学力の基礎は、全面的に琉球大学法科大学院により培われたものと言えるでしょう。また、地域のバックアップを受けたアットホームな学習環境は、司法試験に必須である体力、精神力を養うのに非常に適したものでした。先生方や同期生とのゼミでの意見交換は自分の能力を客観的に知る上で効果を発揮し、法律家としての思考方法を磨くのに有意義なものであったといえます。

以上のような特色を有する琉球大学法科大学院は、学生の全体力を高めるのに相応しい環境を備えた学びの場であると思います。全体力を高める場をお探しの方すべてにお勧めできる法科大学院です。

平成23年度 新司法試験合格者 今泉多映子

1.琉球大学法科大学院での生活
私は、平成18年に琉球大学法科大学院の未修コースに入学し、平成21年に卒業しました。
私が入学した当時は、1学年30人ほどで、今より人数は多いのですが、1クラスしかない少人数制
でしたので、クラスのまとまりはよく、助け合って勉強することができました。
私は、当初法律の勉強が初めてだったため、予備知識がまったくなく、法科大学院での授業について
いくことは難しかったです。ほかの人が当然知っている法律用語も知りませんでしたし、意味もわかりま
せんでした。幸いにも、クラスの中に法律の勉強がかなり進んでいる人が相当数いて、その人たちを核
に勉強会をしたり、ゼミを組んだりして助けていただきました。
少人数制のよいところは、先生との距離が近いことも挙げられます。先生方は学生の名前と顔を覚え
てくださって、特に法律初心者の学生を気にかけていただきました。補講や判例の勉強会など、授業の
ほかに時間を作ってご指導いただきました。
沖縄ならではの助け合いの精神があるのだとおもいます。

2 卒業後のサポートについて
卒業後も、琉球大学法科大学院は、サポート体制が整っています。まず、卒業生用の自習室が確保
され、小額の費用で利用できます。
先生の許可を受ければ、授業を聴講することもできます。
また、沖縄弁護士会の若手の先生方(新司法試験合格者)が、答案練習会を行ってくださり、添削も
していたけました。とくに、新司法試験を突破された先生方に直接指導していただけるので、ポイントが
明確でとても勉強になります。
私が、卒業後も沖縄に残って勉強を続けようと思ったのは、このような手厚いサポート体制が整ってい
るからにほかなりません。しかも、学生の費用負担は一切ありませんでした。
さらに特筆すべきは、問題も若手の先生が作られるということです。沖縄弁護士会には、全国の有名
ロースクールを卒業された方が多数いらっしゃり、新司法試験委員の先生から直接授業を受けられた経
験から、試験の傾向を正しく理解されて出題されますので、本試験で似たような問題が出ることもありま
した。私が受けていた答案練習会では、なんと3問も本試験の出題と重なっていたので、とても驚きま
した。

3 そのほか
琉球大学法科大学院は、離島であるという特殊な立地で、試験対策としては情報が少ないという欠点もあり
ます。しかし、今はインターネットなどでたいていの情報は手に入りますし、司法研修所の教官だった先生
や実務家の先生も多く、卒業生の合格者もサポートを惜しまず協力してくださいます。
琉球大学法科大学院は、地域に密着したロースクールとして期待され、沖縄県の法曹界、経済界からも
あたたかい支援を受けています。沖縄出身者でない人も多いのですが、沖縄の魅力にはまり、沖縄のため
に力を尽くしたいと思っている方ばかりです。
都会のロースクールにはない魅力がある 法科大学院です。

平成23年度 新司法試験合格者 城戸一幸

琉球大学ロースクール5期生の城戸です。
今、平成24年4月で、間もなく今年の司法試験を迎えようとしています。なので、時機に遅れた攻撃防御の感なきにしもあらずですが、昨年の合格体験記を記したいと思います。
私には社会人経験があり、職を辞した後、ロースクールに進学しました。進学の理由としては、前職で弁護士の先生方に色々と助けていただいたことへの感謝の気持ちが一因です。東京で働いていましたので沖縄には縁がなかったのですが、本学を選んだのは、環境の良いところで勉強したいと思ったからです(「環境の良い」とは、入学前にはもっぱら自然環境や気候だけを念頭に置いていましたが、入学後は就学環境も良いことに気付かされました。)。
私は一応法学部の出身で(法学士ならぬ呆学士ですが)、仕事で会社法は齧っていたものの、特別法しか使ってなかったので、かえって一般法(民法)との関係にうまく馴染めず苦労しました。また、公法系、刑事系に至っては、最初は右も左もわからない門外漢の状態で、大変苦労しました。
また、実社会においては、自分の得意技に持ち込めば良いので、ボクシングが得意な相手に対しては投げて勝ち、柔道が得意な相手に対しては殴って勝ちしても全然問題ないのですが、司法試験の受験にはもっと狭義の競技性が要求されます。ボクシングの試合なのに柔道の練習をしていても永遠に勝てないのです。
こういうときは、コーチの言うことを信じて、(特に未習者は)基礎体力作りに専念し、無理に戦線を広げないことが肝心です。
具体的には、カリキュラム通りに、授業の進行にあわせて、きちんと予習復習を反復していくことだと思います。あれもこれもと焦って手を出すと、かえって失敗するような気がします。
3年次になると授業のコマ数も減りますので、私も予備校の答練などを受け始めたのですが、比較的成績も悪くなく、1、2年次における方法論が間違ってなかったのだと思いました。さらに、この時期には、沖縄弁護士会がロースクール生向けに独自の答練を多数回開催してくれました。沖縄弁護士会の協力体制は相当に濃密なもので、たいへん感謝しております。
最後に、実際に司法試験を受けた感想について申し添えます。
司法試験の問題は、おそらくはエース級の実務法曹と学者とが協働して練り上げて作問したもので、そのレベルは凄まじく高いものです。
一方、受験者のレベルは、私はもちろんのこと全然大したことありません。あんな問題は誰も解けません。解けなくても良いのです。問題がいかに練られていて、どこがいかに難しいかがわかる程度のレベルにさえ達していれば、解けなくても合格できる。要は、問題はめっちゃ難しいが、受かるのはそれほど難しくない試験だといえます。
それでは受験生の皆さん、是非頑張ってください。ロースクール進学を検討中の皆さん、ようこそ沖縄へ。

平成23年度 新司法試験合格者 高塚千恵子

司法試験合格を目指す皆さんへ
平成23年度新司法試験に合格しました琉球大学法科大学院三期生の高塚千恵子です。私は昨年3回目の受験で合格しました。出身大学は琉球大学法文学部(法学専攻)です。私は法科大学院を選ぶ際、学習環境に変化のない方が勉強しやすいと考えたので、そのまま琉球大学法科大学院へ進学しました。
学部時代は法律を専攻していましたので、同期の他学部出身の方よりアドバンテージはあったと思います。とはいうものの、新司法試験の勉強を始めたのは法科大学院に入ってからです。先生や先輩方、同期の皆さんには、法律についていろいろなことを学ばせていただき、とても充実した3年間をおくることができました。そして卒業後も、皆さんの力を借り、また沖縄銀行には支援制度によりご援助いただき、自分自身、試行錯誤の末、何とか3回目で合格することができました。
受験回数3回というだけあって、新司法試験について思うところはいろいろあります。以下、日々の勉強にあたり大事だと思うことを書きます。
新司法試験に合格するためには、①問題文から出題趣旨を読み取る能力、②法律知識力、③表現力、④事務処理能力、など様々な能力が必要で、一つでも合格レベルに達しない部分があると、合格できないということになると思います。
そうすると、日々の勉強でやることは決まっていて、「自分ができないこと(新司法試験を合格する能力の中で足りない部分)を発見する」→「できるようにする」を繰り返すだけです。具体的には、勉強していて、②分からないことがあれば、調べて分かるようにする、③書けないことがあれば、書く練習をして書けるようにする、④事務処理が遅いなら、訓練して速くできるようにする、①問題文から出題趣旨を読み取ることができなかったら、何で読み取ることができなかったのか(問題文を読み落としていたからか、前提知識を知らなかったからか・・・)を分析し、二度と同じ理由で失敗することがないように徹底改善する、ということです。
このように、基本的に、勉強は一人黙々と孤独に行うものですが、「自分のできないことは何なのか」「できるようになっているか」について、他人からの検証を受けることは有意義ですし、勉強の方向性が間違ってないことの担保になります。
法科大学院在学中は、毎日の授業や定期試験が「自分のやってきたことは正しいか、日々の自習で合格に必要な能力は身についているのか」を検証する大切な機会となると思います(といいますか、そういう機会として是非利用してほしいと思います)。
大学院卒業後は、ゼミを組むことや沖縄弁護士会主催の答案練習会により、上記のような検証の機会を得ることができると思います。また、琉球大学法科大学院の先生や合格者の先輩方は、とても指導熱心な方が多いですので、卒業後も、論文添削を依頼すれば快く引き受けてくれます(そのようにして、琉球大学法科大学院は卒業後も沖縄で受験勉強を継続できる環境が整っています。)。
受験勉強は大変だと思いますが、日々「できないことを発見」→「できるようにする」という作業の繰り返しにより、どんどん実力がついていきます。「今日の自分は、昨日の自分より優秀だ」ということを励みに、毎日の勉強を頑張ってください。
とりとめのない文ですが、皆さんのご参考になればと思います。

平成22年度 新司法試験合格者 吉村正夫

みなさん,はじめまして。

琉球大学法科大学院4期,新第64期修習生の吉村正夫です。

私は,沖縄出身ですが,長いこと沖縄を離れており,15年ほど前に沖縄に戻って,自身で事業をしていました。

私は,米軍基地の跡地利用とその再開発事業に関心を持っていたのですが,自らそれを手掛けることになった時点で,弁護士資格を得ようと決意しました。

みなさんは,米軍基地の跡地利用や再開発になぜ弁護士資格が必要なのか疑問を感じるかもしれません。しかし,地権者の権利保全や相続問題,行政や企業との交渉や契約など弁護士の果たすべき役割はたくさんあります。またそれ以上に重要なのは,多数に及ぶ人々の利害関係を調整し,関係者を説得すると云った法律家のスキルを身につけることです。

そのようなわけで,米軍基地跡地の区画整理事業とロースクールの二足のわらじを履くことになったのですが,慣れるまでは大変でした。私は,仕事もあり,家庭もあるので,あまり多くの時間を勉強に使うことはできません。年齢もそれなりにいっているので(実務家教員の先生方より少し上),体力的にも無理はききません。ですから,勉強は授業と基本書と呼ばれる法律書,判例を読むことにつきました。しかし,司法試験に合格するには大げさでなくそれで充分だと思います。結局,新司法試験できかれるのは,法律家としての思考方法を身につけているか,法律の基本的素養を身につけているか,法律の文章をきちんと読んで理解することが出来るかという点に尽きるからであり,それには授業や判例で法律家の思考過程を学び,基本書や判例を読むことで,法律の基本的素養と法律の文章を読む力を身につければ足りるはずの事だからです。

この様な事を書くと空虚な理想論を言っている様に聞こえるかもしれません。私自身も不安に感じることがありました。しかし,実際にそれで十分でしたし,先生方からは,1年生のころからずっと言われてきたことでした。

琉球大学の法科大学院は,いわゆる「受験指導」という点では,必ずしも熱心なロースクールではないかもしれません。しかし,少人数のロースクールであるため教員と学生の間が近く,先生方の考え方に直接触れる機会が多くあります。これは法律家としての思考方法を身につけるうえでは,大きなアドバンテージになりうるものです。(私は,酒の席である教員に冗談を言ったら,すかさず切り返され,別の先生からこれが法律家の切り返し方だと云われたことがあります)。これは,一片の受験指導などより新司法試験の合格にとって,はるかに有利なことだと思います。

新司法試験は,東京の超一流のロースクール生でも不合格となる一方,きちんと正しく勉強すれば地方の小規模校からでも合格することが出来る試験です。また,社会人経験者で,ある程度年齢がいっていても必ずしも不利になる試験ではありません。とすれば,社会人出身者にとっては,都会の大規模校よりもむしろ本学のような地方の小規模校の方が学ぶ機会は多いと思いますし,合格しやすいと思います。私自身は、そのような意味で、琉球大学法科大学院に入って本当に良かったと思っています。

次に,琉球大学法科大学院では,2年の春にハワイ研修・香港研修のプログラムが用意されています。私は,香港研修プログラムに参加しました。中央大学ロースクールの学生たちと一緒に香港大学で英米法の勉強をしたのですが,大変勉強になりました。香港大学での英米法の授業では,英米法の考え方を知ることが出来,それによって,憲法の理解が深まりましたし,ローファーム見学では,海外の巨大ローファームの実際の活動を目の前で見て大きな刺激を受けました。この様なプログラムは,他のロースクールにはあまり無いものと思いますので,琉球大学法科大学院に入学された方はぜひ参加されることをお勧めいたします。この様なプログラムは,本来は,合格後の進路の参考といった側面が強いのかもしれませんが,私にとっては,受験上も大変役に立ったことを付け加えておきます。

 

平成22年度 新司法試験合格者 秀浦由紀子

みなさん、こんにちは。

私は、琉球大学法科大学院第3期卒業生の秀浦と申します。昨年2回目の受験で、新司法試験に合格し、現在は那覇で司法修習をしております。

今振り返ってみると、私が新司法試験に合格できたのは、琉大ロースクールで培った基礎的な力によるところが大きいと思っています。

私は、完全未修者として法科大学院に入学したため、法律の基礎から全てを琉大ロースクールで学びました。入学してしばらくは、自身の努力がなかなか結果に結びつかず、苦心する日々が続きました。私は、とりわけ要領が良いわけでもなく、あれもこれもと多くの勉強方法を消化できないことを自覚していたため、基本的には、ロースクールでの授業を中心に据えていました。予習を丁寧に行ない、集中して授業に臨んだ上で、しっかり復習をするという極めて単純な勉強方法でした。

このようなスタイルで合格することができたのは、やはり琉大ロースクールでの恵まれた環境があったからだと思います。琉大ロースクールは、自習室等の設備が整っているということはもちろん、教授をはじめ沖縄弁護士会、琉大ロースクール卒業生等々、関係者の方々のサポートが非常に手厚いという点が最大のメリットであると思います。さらに、少人数制ということもあり、そうした熱心なサポートが生徒一人一人に向けられ、自身のやる気さえあれば、多くのことが学べるという体制が常にありました。

そしてまた、沖縄には素晴らしい自然・文化がすぐ身近にあります。休日には海で息抜きをし、勉強のストレスを上手く解消しながら、良いペースで勉強を続けることができました。

新司法試験の受験に際しては、様々な情報が飛び交い、混乱させられることも多いかもしれません。しかし、自分をよく理解した上で、自分がやっていることを信じ、不必要に周りに振り回されることなく、良い意味でマイペースに勉強を続けることで、必ず合格はできると思います。

とりとめのない文章になりましたが、私の合格体験記が少しでも皆様のお力になれば幸いです。

平成21年度 新司法試験合格者 鎌田晋

わが琉球大学法科大学院の理念である「グローカル」とは、地域にこだわりつつ、世界をみつめることを意味します。初めてこの言葉に接したとき、もともと沖縄が憧れの地であった私にとって「ローカル」の部分に胸の高鳴りを覚える一方、英語を始めとする外国語が苦手なこともあり「グローバル」の部分にはいささか尻込みしたことを思い出します。3年間の学生生活を終え、自分なりに感じた「グローカル」の意義を考えてみたいと思います。

2006年3月、入学のため沖縄生活を始めた頃、新聞の一面に金武町を舞台とする「杣山訴訟」の最高裁判決の記事が掲載されました。入会権と男女平等、不謹慎ながら、なんとも素朴な訴訟だなと思いながら読み進むうち、事件の核心は入会権をめぐる慣習のみではなく軍用地料の額にあることを知り、入会という極めてローカルな問題が日米安保条約という国際問題に直結していることを実感しました。

入学後、「杣山訴訟」に興味を覚えたこともあり、沖縄の基地問題を研究されている現研究科長高良鉄美先生が主宰する「公法研究会」に参加させて頂きました。辺野古や摩文仁を巡り、沖縄の今昔に思いを巡らすとともに、日々の生活環境に国際問題が深く入り込んでいることを肌で感じることができました。もっとも、あまりにも大きな問題に、果たして自分には何ができるのかと途方に暮れる思いになったのも事実です。

他方で、もっと身近な国際問題にぶつかることもありました。3年次の実務科目であるクリニックでは、ほぼ毎回のように在日米軍人と日本人女性との親族問題の相談がありました。あるとき、米国のA州から突然離婚裁判の送達が届いたという相談がありました。果たして無視していいのか、何らかのアクションを起こすべきなのか。試験科目として選択した「国際関係法(私法系)」の論点である直接郵便送達の問題を現実に目の当たりにして、ここでも身近な法律問題が外国と直結していることを再確認しました。

このように、沖縄では「ローカル」な問題が「グローバル」な問題に直結していることが極めて多いように感じます。「地域にこだわりつつ、世界をみつめる」という言葉からは、地域の問題と世界の問題が並んでいるようにも思われますが、沖縄においては「ローカル」にこだわると、自ずから「グローバル」な問題に踏み込まざるを得ないという一面があります。「グローバル」とは縁がないだろうという当初の目論見はいい意味で裏切られました。

さらに、沖縄では「ローカル」な問題へのアプローチがとても容易です。いわゆる横社会の伝統からか、積極的に飛び込めば地域社会は温かく迎え入れてくれます。3年次には、沖縄における法的問題を勉強するため、「沖縄法政学会」に参加させて頂きましたが、諸先生方には大学の枠を超えて親切にして頂きました。特に沖縄国際大学の先生方には、「研究ノート」という形で拙稿を発表する機会を頂き、感謝の念に堪えません。

私の体験はほんの一例に過ぎません。学友達は、宮古でのエクスターンシップやアメラジアンスクールでのボランティアなど、それぞれの方法で積極的に地域社会とコミュニケートしていました。

やや学外の話に偏ってしまいましたが、もちろん3年間のほとんどは授業を含む学内での勉強に費やしました。課題に対し先生方の的確な添削やコメントを頂けることや、学年を越えた自主ゼミ等の勉強会は、少人数制のメリットだと思います。さらに、沖縄弁護士会の先生方からは、勉強方法等につき実務に基づいた種々のアドバイスを頂くことができました。また、自習室や資料室等の設備も快適であったため、自宅へは寝るためだけに帰るという生活でした。そのような生活であっても、単調にならず緊張感をもって乗り切ることができたのも、授業や自主ゼミに積極的に参加するとともに、学外の現実社会とも交流を持てたおかげだと思っています。

ここ沖縄では、地域の問題が世界に直結し、その地域はゆいまーる精神により誰に対しても広く開かれています。琉球大学法科大学院は、沖縄本島はもちろん離島も含め沖縄全土がキャンパスです。「グローカル」な法曹に興味を持たれた方は、ぜひ飛び込んで来て欲しいと思います。受け身の姿勢では単に南国リゾートで勉強するに過ぎませんが、ほんの少しだけ積極的になれば、沖縄全土が「ローカル」と「グローバル」の両面から法の理論と実務を華僑してくれます。


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